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ネット界の座敷童を目指します
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 2/12から2/15にかけ、突発的に北の大地を目指した。およそ1年ぶりである。
 実はそれまで昼日勤だった勤務シフトをもとの隔日勤務に戻したのだが、その際一旦退職扱いにして退職金を精算してもらったので、多少ではあるがまとまった金が入った。
 これはちゃーんす、とばかりに、またも凍れる北の大地に足を踏み入れようと思い立ったわけである。

 その1……このエントリー
 その2……こちら
 その3……こちら
 その4……こちら
 その5……こちら
 その6……こちら

 ちなみに前回訪れたときのエントリーは、こちらこちら

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まず考えたのはその交通手段。迷うことなく私は陸路を選んだ。
 と言ってもまさかバリバリに凍結した路面で車を走らせるほど私は無謀ではない。ずばり鉄道である。
 空路を選ばなかったのは、この時期の北海道は天候が荒れることが多く、せっかく飛んでも変なところに下ろされたり(ダイバートと言う)、そもそも飛んでくれなかったりすることが多々あるからである。極めて不確定で安心出来ないのだ。
 何より飛行機は空港まで行くのが面倒くさい。着いた空港から外に出るのもまた億劫で、何より一瞬で移動が終わるので面白くも何ともないのである。
 その点、鉄道ならとりあえず駅にさえ行けば何処かしらに連れて行ってくれる。北に行けば行く程雪と寒さに強く、よほどのことがない限り(遅れることはあっても)目的地まで確実に運んでくれる。

 と言うことで、使ったのはこのきっぷ。
 「ぐるり北海道きっぷ」という往復+フリー乗車券である。
 その名の通り、北海道内のJR線が乗り放題で、さらに東京都区内から北海道までの往復乗車券+特急券(東北線経由に限る)が含まれ、5日間有効で35,700円。
 残念ながら今年の3月一杯を持ってこのきっぷは廃止となる(リンク先PDF参照)ことが既に決まっており、いずれはこれを使って北海道に行きたいと考えていたこともあり、今を逃したらもう二度とないと考えてこれにしたわけである。  このきっぷには行き券と帰り券とに分かれており、画像はその行き券と、道中乗車する東北新幹線「はやて3号」の指定券である。


 というか、新幹線に乗るのがそもそも何年かぶりと言う有様。はやる気持ちを抑えるのが困難な程だった。E2系のスマートすぎる車体に惚れ惚れする。
 それにしても最近の新幹線はこんなに加速が鋭かったのかと、乗ってから驚く。とっとと加速を終えてあっという間に巡航速度の275km/hに達している。子供の頃乗った上越新幹線のだんごっ鼻の200系なんて、発車してもなかなか加速せず、子供心にずいぶんとイライラさせられたものだが。


 おお那須岳だ、おお安達太良だ、と感慨に耽る間もなく、あっと言う間に雪にまみれた広瀬川を渡り……

 仙台に到着。ここで半分程の乗客が降車し、入れ替わりに同じくらいの数の客がどかどかと乗り込んで来た。
 それにしても仙台はやはり大都会である。窓の外には高層ビルが林立し、眼下のペデストリアンデッキには多くの人々が引きも切らず闊歩し、その下の道路はバスやタクシーや一般車が夥しくひしめく。その街が大都会であるか否かは、人と車の多さ・それに高層ビルが建っているか否かに尽きると思う。


 などと思案に耽っていたら、もう岩手山が見え始める。いつの間にか岩手県に入っていた。


 長い長い岩手一戸トンネルを抜け、暫くすると終点・八戸に到着。東京からここまでほぼ3時間。やっぱり新幹線は速かった。
 ここからは在来線特急「白鳥3号」に乗り継ぎ、同じ時間をかけて函館まで。
 乗ってみると分かるが新幹線と比べると明らかに鈍足……
 車両は485系特急電車を改造したもので、見た目こそ近未来的だが、外板はところどころ錆が浮いてぼろぼろ、床は歩くたびにベコベコ鳴く。しかも良く揺れる。どれほど外見を取り繕おうと経年は隠せないことの見本であるかのようで、まるで私のことぢゃないかと自嘲。

 陸奥湾が見えて来た。何かがナナメっているが気にしない。


 青森駅で進行方向を変え、陸奥湾を右手に見つつ、雪が深くなるといつのまにか青函トンネルに突入していた。


 トンネルを抜けた先、北海道側の最初の停車駅・木古内では空もどんより曇って時折雪がちらついていたが、すぐに雲が取れて見事な青空が顔をのぞかせる。車窓には海を挟んで函館山も望める。


 途中、進行方向左手にことさら立派な高架橋が見えたが、後で調べたところ、建設途中の函館江差自動車道であるらしかった。北海道では鉄道交通は衰退する一方、道路交通は反対に充実を続けている。少なくとも函館近傍ではそのように思える。近い将来、ほぼ同じルートに北海道新幹線が開業することになっているが、それが出来れば少しは違ってくるだろうか。
 そんなこと俺には関係ないねとばかりに、雪をかぶった横津岳が澄み渡った北の青空に向かって雄々しく聳えていた。


 八戸より3時間、東京から6時間。ようやく、人口約29万人を擁する函館に到着。
 さすがにここまで来ると風がなくても寒い。

 ……続く
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