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ネット界の座敷童を目指します
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その2はこちら

  日付変わって2/13。札幌は土曜日の朝を迎えていた。

  一晩お世話になったホテル「テトラスピリット札幌」を後にする。

 この時期の札幌にしては珍しく朝から晴れ渡っていた。雪雲らしい片鱗も見られず、どうやらこの日一杯は雪に降られる恐れもなさそうだった。

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 ここは狸小路の西のはずれである。ホテルを出て右・すなわち東へ東へと歩を進めることにした。


 札幌駅前通りと交差するところにドンキがある。こんなところにもあるのかと少々ゲンナリ。
 それにしても市内はどこもかしこも本当に雪と氷だらけ。路面表示なんて一個も見えない。
 つくづく氷雪と共に在る大都市なのだなと思わされた。横浜では考えられない。


 すすきの交差点。しかし信号機に「すすきの」と書いてあるわけではなく、単に「南4西4」と書かれているだけである。そもそも「すすきの」と言う地名が存在しない。この界隈一帯をすすきのと通称するだけであり、「すすきの観光協会」では、札幌市中央区の南四条通りから南六条通り且つ西二丁目通りから西六丁目通りに囲まれた地区と定めているらしい。
 北海道・余市発祥であるニッカウヰスキーのネオンサインが何ともすすきのらしい。

 ……にしても、うっかり「ちょっと札幌行ってくるわ」と口にすると、「おう、すすきのでヤって来るんか?」とか、「すすきのだといくら積めばいいんだ?」などと下世話な話題しか振ってこない奴らばかりで本当に辟易させられる。
 何でわざわざ札幌まで来てそんなことに金を使わにゃならんのじゃ。
 ……金の遣い道がおかしい人間が、最近多いような気がする。


 すすきの交差点の一角には(というよりもろにど真ん中なのだが)、札幌市電のすすきの電停が鎮座する。おお、函館市電には何度も乗ったけど札幌市電には乗ってないなぁ、と思い至り、半ば衝動的に電車に乗ってみたくなった。
 運賃は、何処から乗って何処で降りても170円圴一、後払いである。
 

 お世辞にも乗り心地の良くない年代物の電車に20分程揺られ、「ロープウェイ入口」電停で降りてみた。
 藻岩山の麓である。


 やっぱり、右を見ても左を向いても圧雪アイスバーンだらけ。その上を札幌ナンバーの車がひっきりなしに行き交う。
 建物と建物の間からは、雪と冬枯れした木々に覆われた藻岩山を仰ぐ。



 藻岩山麓の住宅街。土曜の朝であるのと、踏み固められた雪が音を吸収するのか、とても静かである。
 山麓を駆け上がる道はさすがにロードヒーティングが施されているらしく、アスファルト路面が覗いていた。
 このあたりは通称「山鼻」と呼ばれる。藻岩山の端(はな)ということで山の端・すなわち山鼻という地名が付いたのだそうだ。札幌とは別の歴史を持つ「山鼻村」を端緒とし、互いに市域の拡大によって市街が接するようになった。最終的には山鼻村が札幌市に吸収され、今に至っている。

 ロープウェイにも乗ってみようかと思ったが、とんでもなく凍結した急坂を登らねば乗り場に辿り着けないことと、昨日から普段駆使しない足腰に鞭打って歩き回ったのが祟ってももが悲鳴を上げていたので、やむなく見合わせた。こんなところで日頃の運動不足が露呈するとは……


 電停に戻り、再び市電に揺られ、終点の西4丁目電停=地下鉄大通駅を目指す。
 それにしてもこの日は本当に清々しいくらいに晴れ渡っていた。何度か冬の札幌を訪れたことがあるが、こんなにも晴天に恵まれたことはなかった。ただそれだけなのだが、どうしようもなく嬉しい。


 西4丁目電停から徒歩3分の大通駅から地下鉄南北線に乗り換え、2つ先の北12条駅で降りてみる。
 北海道大学に行ってみたかったのだ。
 途中、「ホクダイビョウインってどこかしらね?」と訊ねるオバさんと出くわしたのだが、地元じゃないワタクシに聞かれても答えられるわけもなく……。そんなに札幌市民っぽく見えたのだろうか?


 ともあれ、正門より北大構内に立ち入る。
 雪に覆われたキャンパスというのも、これはこれで良い。


 古川記念講堂、クラーク胸像、北大総合博物館。
 長年の風雪に耐えてきた風格と貫禄が漂う。


 しばらく歩を進めていると、雪上に黒い「点」を発見。何かと近づいてみると、それはマンホールの蓋だった。下水道が外気より暖かいのでそこだけ雪が積もらず、遠目にはあたかも点のように見えていただけだったのだ。
 しかし、その部分だけ雪が積もらないということは、圧雪路面からすると陥没路面に他ならないわけで、実際それは深さ10cmほどの「穴」と化していた。
 車を走らせる場合には、そこにタイヤを落とし込んで底面を打たないよう警戒しなければならない。


 その「穴」のすぐそばに、絵はがきなどで大変有名なポプラ並木が、冬枯れしながらも伸びていた。
 2004年9月の台風で大半が倒されてしまったらしいが、若木を植えるなどしてどうにか見られる状態にまで回復させたとのこと。もともと倒木の危険があるとかで以前から立ち入り禁止だったようだが、この施策で入口より100m足らずのところまでは散策が可能であった。


 それにしても、単なる一大学のキャンパスのはずなのに、何処を切り取っても絵になる。
 大学構内の広さもさることながら、開拓当時の息吹がそこかしこに溢れている。これほど見事に、見る者をして往時を偲べるのは、もしかしてこの世の奇跡ではないのか。現在ここで学んでいる学生諸君は、これほどのすばらしい環境の中、日々何を抱いて研鑽に励んでいるのだろう。

 
 散々歩き回り、気がつけばもう正午を回っていた。とりあえず何か食うべと札幌駅に向かってみる。
 正門を出た真向かいには、前回宿泊した「東横イン札幌北大前」が建っていた。
 通りの交通量がやたら多く、駅に向かうにつれてその数は段々増え、ついにはヨドバシカメラの前から詰まってしまっていた。駅南口にある大丸百貨店の駐車場に入る車列であった。相変わらず路面はアイスバーンであるが、そんなことおかまいなしに列はどんどん伸びて行く。こういう光景は札幌も横浜も新潟も同じなのだなと慨嘆の他なかった。


 出発より実に3時間強をかけて、やっと札幌駅に到着。市内の宿から3時間もかかって札幌駅に辿り着くバカが何処に居るのかと言われれば、それはもちろん私しか居ないと胸を張って答えるであろう。
 ともかく腹の虫が鳴いたので、駅構内の一角にあるラーメン店「味の時計台」にて醤油ラーメンを食す。んまい。

 ところで、この「味の時計台」を指して「まずい」と揶揄する人が多いのには驚く。とりわけネット上では、まるで「マズイ」と評価することが流行であるかのように「まずい」の声が飛び交っている。
 以前にも、横浜市内関内にある「味の時計台」にも足を運んだことがあるが、全くまずいとは思えず、むしろ程よく美味しかった。この札幌駅の「味の時計台」もそうである。誰が言い出したのかは知らぬし調べ上げるつもりもないが、
「まずい」「まずい」と喧しく謂われているから「まずい」と思い込んでいるだけはなかろうか?
 第一、行きずりの客に対してまずいものを出す店が一体何処にあるのかと問いたい。向こうも人間であるから、もしかしたら、たまたま訪れたその日その時間は"調子"が悪かったのかもしれない、ならば日を改めてもう一度食べに来よう、とは思わないのか。
 ひどいのになると、たった一度訪れただけでその店を「まずい」と悪し様に罵り、「みなさんも来ない方がいいですよ」と営業妨害スレスレのコメントを、それも評論家気取りで悪意を持って垂れ流す馬鹿者が居る。例えばぐるナビなどのレビューにはこうした類いと思われる、荒々しく安っぽいコメントが非常に多く、全くもって信用ならない。悪意に満ちており、何の為のレビューかと思う。
 まずいかまずくないかを判断出来るのは、あくまでも自分の味覚にのみ頼るべきである。少なくとも私は「まずい」と言われる店には積極的に足を運ぶ人間だ。本当に悪評の通りであるなら二度と足を運ばなければ良く、むざむざ周囲に言いふらすのは程度の低い人間のやることだと私は思う。幸い私がそんな酷い店に巡り会えるのは5年に一度あるかどうかで、悪評を垂れ流したことは今のところ皆無である(忘れっぽい所為もあるだろうが)。
 簡単に他人の悪評に乗せられ、流され、自説を持てない輩があまりにも多すぎる。そんなに自分の舌が信用出来ないか?
 所詮、他人からの同調が欲しいだけ。自分の意見に自信が無いのである。
 札幌にはいろいろラーメンの名店があるが、私のような道外の人間からすると、場所が分かりづらかったり敷居が高かったりと中々その恩恵に預かれないことが多い。札幌の何処にでもあり、程よく美味しく、しかもすんなり入れる雰囲気の「味の時計台」の存在は非常に有り難い。
 要は美味ければ良く、多少価格が高かろうと、前評判が悪かろうと、私は大して気にしない。
 で、実際に美味かった。価格設定もそれなりだった。何か問題があるだろうか?


 うお、すっかり脱線してしまった。閑話休題。
 てか長くなり過ぎたので続きは次回。

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コメント
無題
もう2月25日ですよ。

それから?
【2010/02/25 15:01】 NAME[すかんちのろした] WEBLINK[] EDIT[]
すかんちろのした氏へ
何急かしてんの?
黙れよ
【2010/02/25 15:55】 NAME[通りすがり] WEBLINK[] EDIT[]


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1974/08/27
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