ネット界の座敷童を目指します
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 最近、「カスハラ(カスタマーハラスメント)」という新語が、我らが旅客運送業界どころか国内中を席巻する勢いで、大変喜ばしいことである 先日も北海道苫小牧で、「停車位置がずれていたから」という些細なことで、1000円ばかしの運賃を踏み倒したどころか運転手を殴り殺すというカスハラのお手本みたいなオキャクサマが逮捕されたばかり 相次ぐカスハラの横行に、とうとう天下の国営放送までもがカスハラ特集を組むという異例の事態になっている(→https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190527/k10011930781000.html) とりわけ、運転中は接客することが難しい我らが道路旅客運送業界でそれが際立って著しい 「運転が荒い!」「急に停まるな!」「もっと速く走れ!」 我々タクシーだとさらに 「いつもより高い!」「遠回りしただろ!「何でいつまでもゴミ収集車の後ろ走ってんだ!」 なども加わる そもそも乗客は如何にしてカスハラに至るのか? 一番多いきっかけは「運転が荒い」ことである 換言すれば運転が荒くなければ相手もカスハラしないわけである では我々もそれに対策をしよう 運転をマイルドにするのだ まずアクセルワーク: ・発進時はアクセルをじんわりと踏む ・ある程度速度が乗ったら一旦アクセルを軽く緩めて2速に自動変速 ・これを繰り返してとっとと4速=オーバードライブ状態に進段する ・そうすると少しの踏み込みでも高加速が得られエンジン音も静かになる ・つまり、ATといえどある程度は意識的に変速させる、ということ 巡航時: ・原則論として出来るだけブレーキは踏まない ・前の詰まり始めやカーブ・停止箇所など減速が必要な場面などではエンブレ ・急減速時は勿論ブレーキだが緩減速だけならエンブレのみで事足りる ・急なコーナーでもない限りアウト・イン・アウトで大抵抜けられる ・慣れてくると巡航時には本当にブレーキの出番が無いことに気づくはず ブレーキング時には: ・ブレーキング時の速度は「踏み加減の2乗に反比例する」と覚える ・踏み始めは多少強く、その後は徐々に踏む足から力を抜いていく ・最後完全に止める時に、とんっ、と軽く踏み足す程度でクルマは完全に停まる またハンドリング時にも: ・ハンドルを切って実際にその方向に向くまで約1秒ほどのタイムラグがある ・ということは、カーブやコーナーに差し掛かるより早くハンドルを切り始める必要が生じる ・カーブやコーナーから抜ける時は当然その逆になる ・つまりカーブやコーナーにかかってから(あるいは終わってから)では遅い またこれらを完璧に実現するためには: ・前の車の先の先の先の先を読む ・そのために、前走車輌のリヤガラスから通して見えるフロントガラスの景色を見る ・それが無理なら自ら少し右か左にずれて前方の状況を見通せる環境を作る ・出来れば「前の車がブレーキを踏むより先に自分がブレーキを踏んでやる」気持ちで 分母が多けりゃ分子も多くなる 客は常として多くのドライバーと接する機会が多い分、「そういうの」に遭遇する確率も当然上がるわけで、何回かの我慢を経てカスハラ化するのではないのかな、と私は見ている 一方我々は、ドライバー同士でお互いの運転技術を観察・体感する機会が殆ど存在しない 月に1回の社内講習会で簡単な注意事項を聞かされ安全運転だーとシュプレヒコールを挙げさせられて終わる程度のもの 普段の運転を根底から見直し、とりわけマイルドにすることで、カスハラの9割は撲滅できるカスハラがなくなれば我々の乗務環境は(給与面を除いても)飛躍的に向上するマイルドな運転は、カスハラへの最大の防衛策だ 逆に言えば、荒い運転はカスハラに格好の言質を与えることになる むざむざ敵にエサを投げ込む必要はない 明日からと言わず、今日から始めよう PR |
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